尾てい骨出てるが生まれつきの時とは?

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ここでは、「尾てい骨出てるが生まれつきの時」
についてお話します。

 

尾てい骨とは骨盤の一部であり、
お尻の一番下の部分にあたる
小さくて細い骨です。

 

尾てい骨は転倒時に骨折しやすい骨ですが、
この尾てい骨が生まれつき
出ている人もいます。

 

今回は、尾てい骨が生まれつき
出ている場合についてご紹介します。

 

尾てい骨とは本来どういう骨なのか?

 

人間の体は脊柱という
骨に支えられています。

 

脊柱とは骨の名前ではなく、
首の骨である頸椎、

 

胸の背側にある胸椎、

 

腰の骨である腰椎、
骨盤である仙椎、尾椎

 

という

 

「椎骨」

 

と呼ばれる骨たちが縦に並んで
1本の脊柱となり、体を支えています。

 

尾椎とは尾てい骨に当たり、
脊柱の下端です。

 

尾てい骨は古来、
人間のしっぽだった部分の骨であり、

 

人間の進化の過程で退化し、
現在のヒトにはしっぽはありません。

 

胎児は体内にいる時には10個の
尾椎を持っていますが、

 

出生するころには1つの
尾てい骨に変化しています。

 

しっぽの名残である尾てい骨は、
今となっては何の機能も果していない
と思われる方もいますが、

 

尾てい骨には骨盤底筋という
腹圧をかける際に重要な働きを担う
筋肉とつながる大切な骨です。

 

日常生活では存在を意識することの
少ない尾てい骨ですが、
骨折時には強い痛みを伴います。

 

尾てい骨が出ている人とは?

 

尾てい骨は本来は体の内側に湾曲しており、
普通に座ったときに痛みを
感じることはまずありません。

 

しかし、人によっては尾てい骨が
出っ張っている場合があります。

 

胎児の頃には10個の尾てい骨が
存在しますが、それが短くならなかった

 

場合には、他の人と比べて尾てい骨が
長かったり、出ているという場合もあります。

 

また、女性の場合、出産の際には、
赤ちゃんが産道を通るために
尾てい骨が湾曲します。

 

出産後に尾てい骨の位置が変化して、
尾てい骨が出てしまっているという方も
少なくはありません。

 

尾てい骨が出ているとどのような
症状があるの?

 

・痛みが出る

 

尾てい骨が出ていると、
座ったときに痛みを感じたり、

 

硬い床に寝ていると痛い、
といった症状が現れます。

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やせていて脂肪の少ない人は
特に痛みを感じやすいです。

 

このような人は、勢いよく
座ったときに尾てい骨が椅子に当たったり、

 

体の重さを集中して受けることになるので、
尾てい骨部分に痛みを強く感じます。

 

・出産の妨げになる

 

尾てい骨が内側に反り返りすぎていると、
出産の際には気を付けなければなりません。

 

尾てい骨が長かったり、
出ていたりすると産道が狭まり、
赤ちゃんが呼吸できなくなってしまいます。

 

産道がせまいということで
帝王切開での出産になることもあります。

 

・骨が折れやすい

 

尾てい骨が出ていると、
その分尾てい骨が受ける衝撃が
大きくなるということです。

 

尾てい骨はただでさえ小さくて
細い骨ですので、骨折しやすいのですが、

 

尾てい骨が出ている人は特に、
骨折や打撲になりやすいです。

 

尾てい骨が折れると強い痛みが
ありますが、安静以外の治療法はないため

 

痛みに耐えながら安静治療を
する必要があります。

 

尾てい骨が生まれつき出ている場合、
治すことはできるの?

 

尾てい骨が出ていることが
気になる人は次のような方法で
対処します。

 

・姿勢を正す

 

尾てい骨が出ている原因の
一つとして、姿勢の悪さがあげられます。

 

生まれてからずっと尾てい骨が
出ているという人も

 

姿勢の改善により出ている
尾てい骨を少しひっこめることができます。

 

座るとき、歩くとき、立ち上がるときも
背筋を伸ばすように意識して、

 

寝る時には膝の下に枕を
入れて寝ると楽です。

 

・骨盤ベルトで矯正

 

骨盤のゆがみによって
尾てい骨が出ている場合には、

 

整形外科の医師に相談し、
自分に合ったサイズの
骨盤ベルトを処方してもらいましょう。

 

自己判断での骨盤ベルトの着用は
ゆがみを悪化させる恐れがあります。

 

・骨を削る手術を受ける人も

 

骨盤ベルトや姿勢の矯正で効果がなく、
座ったときの尾てい骨痛が続く人の中には
尾てい骨を手術で削って短くする人もいます。

 

ですが、これは最後の手段ですので、
できるだけ骨は削らずに治せる方法はないか
医師とよく相談しましょう。

 

このように、尾てい骨は
しっぽの名残であり、

 

人によっては生まれつき
出ている場合があります。

 

座ったときの痛みが強い場合には
一度整形外科を受診して相談してみましょう。

 

・・・というわけで、
あなたも、このカテゴリーの記事を読んで

 

尾てい骨が「出てる」関係について、
お勉強しましょうね!

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