尾てい骨の痛みが癌の時とは?

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ここでは、「尾てい骨の痛みが癌の時」
についてお話します。

 

尾てい骨とは骨盤を作る骨の一つで、
お尻の下の部分にあたる骨です。

 

尾てい骨は椅子に座るときに
座面に当たるため、

 

長時間座っていたり、
尻もちをついたときに
痛むことがあります。

 

しかし、尾てい骨の痛みの
原因はそれだけではありません。

 

癌が原因で尾てい骨が
痛む場合もあります。

 

今回は癌が原因の尾てい骨の
痛みについてご紹介します。

 

尾てい骨が痛くなる癌とは

 

尾てい骨に痛みを発生させる
癌はいくつかあります。

 

・女性特有の癌

 

子宮頸癌や卵巣癌は女性特有の
癌として知られています。

 

子宮頸癌とは20〜30代に多い癌であり、
初期症状がほとんどないため
早期発見が難しいとされる癌です。

 

子宮頸癌はヒトパピローマウイルス
というウイルスに感染することが

 

原因で発生する癌であり、
女性なら誰でも発症する可能性のある癌です。

 

一方、卵巣癌とは、卵子を作る器官
である卵巣に発生する癌で、

 

直接的な原因は不明ですが
遺伝的な要因があると考えられています。

 

卵巣嚢腫が悪性化して癌化
してしまうこともあります。

 

子宮頸癌と同じく初期症状が
ほとんどないことから早期発見が
難しいとされています。

 

これらの女性特有の癌は骨盤内の
リンパ節や骨盤壁などに
転移しやすいのです。

 

癌の再発や転移が起こると尾てい骨に
痛みが生じる場合があります。

 

・馬尾腫瘍

 

馬尾腫瘍とは脊髄腫瘍の一つであり、
腰椎の末端の馬尾という部分に
できる腫瘍のことを言います。

 

正式名称は

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「脊髄硬膜内髄外腫瘍」

 

といいます。

 

馬尾腫瘍は脊髄を包む
硬膜の中に存在します。

 

尾てい骨の痛みの他に、
下肢のしびれや腰痛、
排尿障害などが起きることがあります。

 

症状が腰椎椎間板ヘルニアや
脊柱管狭窄症と似ているため、
誤診されてしまうことが多いのですが、

 

夜間に痛みが増強する場合には
馬尾腫瘍である可能性が高いです。

 

馬尾腫瘍は多くが良性の腫瘍であり、
手術での摘出が治療の基本になります。

 

・男性特有の癌

 

前立腺癌でも尾てい骨に
痛みが現れることがあります。

 

前立腺とは生殖器のひとつであり、
膀胱の上に存在する、
男性にしかない器官です。

 

前立腺癌は60代以上に好発します。

 

食生活の欧米化や加齢による
男性ホルモンの分泌の変化に関連して
発症するといわれています。

 

前立腺癌は進行が遅く、
早期に発見すれば予後は良好ですが

 

初期症状が乏しく、発見したころには
すでに転移している場合も
少なくありません。

 

女性特有の癌である卵巣癌や子宮頸癌と
同じように骨盤内部の

 

リンパ節や骨盤壁に転移しやすく、
尾てい骨にも痛みが現れます。

 

前立腺癌になると、
尾てい骨の痛みの他に、
排尿障害が現れます。

 

ホルモン療法や手術療法、
放射線療法など、
さまざまな治療法があります。

 

このように、尾てい骨に痛みが
現れる癌は様々です。

 

「骨折や打撲に違いない」

 

と決めつけるのではなく、
時間帯によって変動する痛みや、

 

そのほかに症状がある場合には
放置せずにすぐに受診しましょう。

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