尾てい骨強打で座ると痛い時とは?

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ここでは、「尾てい骨強打で座ると痛い時」
についてお話します。

 

尾てい骨という骨をご存知でしょうか?

 

尾てい骨は骨盤をつくる骨の一つで
お尻の割れ目の上あたりに
あるとても小さな骨です。

 

体動には直接関与していませんが、
腹圧をかけるときに働く
靭帯がついている骨です。

 

座ったときに座面や
床に当たる骨ですので

 

尻もちをついたときなどに強打すると
その後座るときに強い痛みを
感じることがあります。

 

今回は尾てい骨を強打した後に
座ると痛みがあるとき
についてご紹介します。

 

座ると尾てい骨が痛いのはどうして?

 

尾てい骨を強打していなくても、
硬い椅子に長時間

 

座っているとお尻が
痛くなることがあると思います。

 

尾てい骨とは、
ちょうどそのあたりにある骨です。

 

尾てい骨は古来、
人間が4足歩行していた時代に
動物で言うしっぽの部分でした。

 

しっぽには体のバランスを
保つ役割がありますが、

 

人間が2足歩行に進化したため
しっぽに当たる尾てい骨は
退化して今の形になりました。

 

しかし、退化したとはいえ、
人によっては尾てい骨が
出っ張っているという人もいます。

 

それほど出っ張っていない人でも、
尻もちをついた時には尾てい骨に
衝撃が集中してしまいます。

 

全体重が尾てい骨にかかり、
強打の衝撃も受け止めるのですから、
ぶつけた時に痛いのも納得です。

 

また、尾てい骨付近には
座骨神経などの神経が
たくさん集まっています。

 

そのため、
痛みを強く感じやすいのです。

 

尾てい骨を強打した時に
考えられることは?

 

尾てい骨を強打し、
その後座ると痛みが強くなる場合には
次のような原因が考えられます。

 

・尾てい骨骨折

 

尾てい骨は前述したとおり、
小さくて細く、位置的にも
骨折しやすい骨です。

 

高齢者の場合、骨密度が
低下しているためすぐに
骨折してしまいます。

 

また、一度に強打していなくても、
ぶつけることや尻もちを繰り返していると
折れてしまうこともあります。

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尾てい骨骨折は、立っているときに
痛みがわずかに減少しますが

 

座ったりあおむけに寝たりすると
痛みが増強します。

 

治療は整形外科を中心に行っていきます。

 

基本的には手術はせずに
自宅での安静治療となります。

 

痛みに対しては
鎮痛薬が処方されます。

 

重いものを持ったり
悪い姿勢でいたりすることは

 

骨盤のゆがみにつながるため、
医師に指示された安静は
きちんと守りましょう。

 

・尾てい骨打撲

 

尾てい骨に強い衝撃を
受けることで内出血が

 

起きてしまうことを
尾てい骨打撲と言います。

 

尾てい骨の部位の皮膚表面に
あざが見えている場合には

 

内出血は表面なので、
ほどなく治ります。

 

しかし、強い腫れがあったり、
痛みが長引く時には
内部で出血していることも考えられます。

 

「大丈夫だ」

 

と自己判断せずにきちんと受診しましょう。

 

痛みを軽減するためには

 

尾てい骨を強打すると、
普段は楽なはずの姿勢が
苦痛になってしまいます。

 

そんな痛みを軽減する方法を
ご紹介します。

 

・座るとき

 

椅子や床に座る時には、
ドーナツ型のクッションを使用しましょう。

 

ドーナツ型クッションは
真ん中に穴が開いているため、

 

普通に座ると座面に当たってしまう
尾てい骨を座面にあてずに
浮かせることができます。

 

尾てい骨に負荷が
かからなければ痛みは軽減します。

 

・寝るとき

 

寝る時にはできるだけ
あおむけは避けましょう。

 

あおむけに寝る時には座るときと同様に
お尻の下にドーナツ型クッションを
使用しましょう。

 

また、バスタオルを丸めて
入れたりするのも有効です。

 

このように、尾てい骨は強打すると
座るだけでも痛いような、
強い痛みが現れます。

 

痛みがある時には放置せずに
整形外科を受診して
医師の指示を守りましょう。

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