尾てい骨にしこりが出来た時とは?

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ここでは、「尾てい骨にしこりが出来た時」
についてお話します。

 

尾てい骨とはお尻の割れ目のあたりに
存在する、脊椎の末端です。

 

古来はしっぽに当たる部分でしたが、
人間の進化の過程で退化して今に至ります。

 

腹圧をコントロールする
骨盤底筋がくっついているため、

 

骨折や打撲が起きると体に
不調をきたしたり、激しい痛みを

 

発生することはありますが、
今ではとくに役割は担わない痕跡器官です。

 

そんな尾てい骨のあたりに
しこりができる場合があります。

 

今回は尾てい骨にできる
しこりについてご紹介します。

 

尾てい骨にできるしこりとは?

 

尾てい骨のあたりにできる
しこりの原因は1つではありません。

 

・炎症

 

お尻をぶつけたり、尻もちをつくと
尾てい骨に衝撃が加わります。

 

尾てい骨の近くには神経が
通っているため、ぶつけると
とても痛いです。

 

尾てい骨付近は筋肉が少なく、
衝撃を和らげるものがありません。

 

ですから、打撲や骨折を起こしやすく、
衝撃による炎症も起こりやすい部分です。

 

骨折している場合には排便障害や
排尿時の痛み、椅子に座ったときや
あおむけに寝た時に強い痛みを感じます。

 

尾てい骨周囲の炎症は体の他の部分の
炎症と同じく、
腫れてしまうことがあります。

 

触れるといたいしこりの場合には
衝撃による炎症が考えられます。

 

・脂肪腫

 

脂肪腫とは全身のどこにでもできる
可能性のある良性腫瘍の一つです。

 

基本的に痛みはなく、
放置していても問題はありません。

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しかし、椅子に座るときや寝るときに
当たってしまうことで皮膚の
摩擦による痛みが生じることもあります。

 

放置してもよいかどうかの自己判断は
危険ですので、見つけたら
皮膚科を受診しましょう。

 

・粉瘤

 

脂肪腫と同じように全身
どこにでもできるものです。

 

皮膚の下に袋のようなものができ、
垢として剥がれ落ちるはずだった
部分が溜まっていってしまうものです。

 

粉瘤は脂肪腫と違って硬く、
しこりのように感じます。

 

お尻にできやすく、小さいうちには
痛みはありませんが、
大きくなってくると痛むことがあります。

 

粉瘤は脂肪腫と同じく良性腫瘍に
分類されますが、稀に癌化することが

 

ありますので見つけたら
早めに受診しましょう。

 

・骨索腫

 

尾てい骨部分の痛みが継続している
場合には骨索腫の可能性があります。

 

骨索腫とは全身の骨に起こりうる腫瘍です。

 

尾てい骨にできた場合には
摩擦による痛みを伴います。

 

頻度としては非常にまれですが、
可能性はゼロではないため、
こちらも早めに受診しましょう。

 

このように、尾てい骨にできる
しこりの原因は様々です。

 

尾てい骨のしこりはほとんどの場合
良性で、自然治癒するものが多いです。

 

そのような事実を知ると、

 

「放置しておいても大丈夫」

 

と考えて放置する方が多いのですが、
まれにそのしこりが癌化している
という可能性も無視してはいけません。

 

自然治癒するしこりも受診したことに
よって適切な対処がうけられ、
早く治癒する場合もあります。

 

「いつもと違うな」

 

と思ったら早めに受診するようにしましょう。

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